『塗り壁で仕上げたサロン』
自宅を施工させていただいた仲沢様が経営なさっている
東京都江東区森下のトータルビューティサロンWonkaの内装を施工させていただきました。
壁全体の下地ボードに下塗りをして、塗り壁の下地をつくります。
ネイルルームの壁は、全体的にオフホワイトの砂漆喰のパターン仕上げで、大壁一面をパターンを大きくし、大胆に仕上げました。
廊下部分と棚側はパターンを控えめにして仕上げました。
トイレの中は、漆喰に青色の色粉を混ぜて空色にして、ゆるいコテ波をつけた仕上げにしました。
照明に照らされて、壁の様子がうかび、良い感じに仕上がりました。
入口左側の大壁一面は、ワインレッドの磨き仕上げにしました。
どの行程も「あじま左官工芸」の職人、笹原さんにお手伝いいただいたのですが、特に磨きでは、共に試行錯誤をしながら進めていきました。
磨きの中に、コテのむらを感じるような仕上げにしました。
一度失敗して、二度目に納得できる壁になりました。
苦労しただけに、とても良い味の壁になりました。
サロンの外壁は、山砂を使ったモルタルに、べにがらを入れて、少しくすんだピンクグレーになるようしました。
サンプルをつくり、オーナーの仲沢様ご夫妻に確認していただき、何度も調整していきました。
塗ってすぐは、水分を多く含み濃い色の壁ですが、乾くと明るさや軽さが増しました。
天候によって、外壁は表情を変え、雨の日は壁にあたった雨や湿度で深い色に、夏の暑い日は、強い日差しに照らされて乾いた色になります。
スポンジを使って表面のセメント部分をこすり取り、中の石を出していくよう仕上げていきました。
入口の扉や、他の建具と好く馴染み、外国の古い町並みを思わせるような素敵なサロンに仕上がりました。
ぜひ一度、サロンでゆったりとお過ごしいただければ幸せです。