WORKS4にてご紹介したN邸において、外構(エクステリア部分)もお仕事させて頂く事になりました。
こちらも、施主様のイメージがある程度明確になっていらっしゃったので、そのイメージをどの様に実現してくか、という視点で打ち合わせをしました。
ご希望の材料を、カタログやメーカーサンプルから施主様と一緒になって探し、組み合わせやサイズにおいて、施工上の無理が生じないように左官職人としての目線で、具現化への道を一緒に歩みました。
土の地面だった場所にレンガを積み上げ、フェンスを立て、階段を作り、枕木を立て・・・と、作業を進行していくと、イメージの世界観が形となって表れてきます。
施工完了後、お庭の植物が安定してきた頃にお伺いした写真ですので、レンガの赤茶色にグリーンがとても映えます。
正面のステップ横には、お客様を迎えるシンボルツリー専用のコーナーを制作しました。こちらも施主様のイメージを具現化したものです。
植木がまだ小さいにもかかわらず、まるで、自分の居場所を見つけて、誇らしげに育っているような印象です。
金属製のフェンスは、レンガ色との相性が良く、新築のお宅でありながら、落ち着いた重厚感が加わりました。お宅の外壁の色を背景にして、お庭を引き締める役割を果たしてくれています。
枕木もずっしりとした存在感があって、玄関前で目を引く存在となっています。
フェンスと共に、枕木のこげ茶色があることで、新築の初々しさが重心の低い安定感のある庭へと変化しています。
隣地との境界には、目隠しとしても働くルーバーのフェンスを施主様支給で設置しました。その足元には、可愛らしいキューブレンガを敷き詰めています。
今回の外構のお仕事では、左官職人の目線から「きれいな仕上がり」になるようにサポート・施工を行いました。
寸法一つとっても、うまく組み合わせなければ、模様がズレてしまったり、無理してぎこちない配置になってしまったりします。
レンガがぴったりはまる。枕木がちょうど納まる。目地が綺麗に仕上がる。
そんなところに、日頃の左官仕事の経験と工夫を込めました。
様々な資材を無理なく組み合わせる技術で、お庭に安定感とリズムが生まれてきます。